個への視点

女の子だからそんなに頑張らせなくても・・・」「女の子はいいよね」とはよく聞く会話である。
この裏には「男の子は頑張らなくてはならない」「たくましく」「かしこく」というような暗黙の男の子へのプレッシャーがある。

 はっきり言いたい。

 こういうことにつぶされている子どもがどれだけいるか。
 こういうことに泣かされている親がどれだけいるか。

 不用意に夫の母が「女の子だから、気楽に育てればいいわよ」と言う。
私はそういう言動にあらわに不快感を示すようにしている。そこに個への視点がないからだ。
女の子だとか男の子だとか十把一絡に大事な人格や人権を持った個人を表現してほしくない。
しかもそこに何らかの価値が伴っているからだ。

 ソーシャルワーカーは個人の人権や人格を大切にする。
子どもであれ、高齢者であれ、その人がその人らしく生きていることを大切にする。
もちろん、言葉で書くほどたやすく分かりやすいものではなく、そこに職業的な苦しみもあるが。

 しかし、自分自身が仕事でなくてもその視点をもっていると、世の中に非常につらい思いをさせられている人がいることが常々で辛い。
たとえば、おっとりした男の子の母は、「情けない」と嘆く。
たくましくなさそうに見える?神経の細やかな(神経質というのか!)男の子はいつも「たくさん食べなさい」と言われている。

 できれば、多くの人が個を大切にする視点を持っていたら・・・と日々思っている。


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